手術のいま

病気や怪我により受ける様々な医歯薬の内の外科手術、できれば受けないで治したいと誰でもそう思います。手術をすることにより、治癒が早い場合には是非早めに受けて治りたいと思いますが、病状によれば数回の手術を要する場合もあり、危険なことには間違いありません。

最近では病状により内視鏡手術や血管内手術を手始めに、従来よりも侵襲の少ない患者への負担も少なくて済む手術が多くなりました。手術用の用具の発達もめざましく、従来より安全で扱い易い用具により手術がやりやすく早くなりました。

さらにコンピューターの発達とともに、にコンピューターを手術中に活用するコンピューター支援外科もできたとか。たのもしいかぎりです。

鏡視下手術は体表の切開創は小さいが、体の内部での手術は普通の手術とほとんど変わりません。例えばポリープ切除の手術など、内視鏡手術で行います。胃や大腸の太い内視鏡が入る消化管にできるポリープなどの隆起性病変を内視鏡下で切除します。

さらに根治が望めない病態においても症状の緩和や延命措置を目的とした、「姑息的手術」を行います。腹腔内のがんによる腸閉塞にたいし食物が通りやすくするバイバス術がこれにあたります。

治療目的で開胸や開腹をしたが病気が思いのほかすすんでいたため、手術適応なしと判断された場合など外科的治療をすることなく手術が終了したものを「単開胸術」、「単開腹術」といいます。また診断を裏付けするために行った手術を開胸・開腹する手術は試験的開胸術、開腹術といいます。

近年の医療技術の高度専門化やそれにともなう社会的要請により、医歯薬の内の外科医がすべての判断を下すような医療体制は過去のものとなり、それぞれの患者に対する治療は関連する分野の専門家による、カンファレンスで検討されることになります。それにより手術が侵襲とリスクを伴うため治療効果が認められないと判断された場合には、他の治療法が検討され推奨されます。